確率の公理
確率 \(P(\cdot)\) は、\(\Omega\) の部分集合から閉区間 \([0,1]\) 上の実数への関数で、次の3つの性質を満たすものとして定義される。
- すべての事象 \(A\) に対して、\(0 \leq P(A) \leq 1\) である。
- 全事象 \(\Omega\) の確率は \(P(\Omega)=1\) である。
- 2つの事象 \(A_1\) と \(A_2\) が排反なら、\(P(A_1 \cup A_2 = P(A_1) + P(A_2)\) である。
確率の基本性質
2つの事象 \(A\)、\(B\) に対して、次が成り立つ。
- \(P(A^c) = 1 \, – \, P(A), P(\emptyset)=0\)
- \(A \subset B\) ならば \(P(A) \leq P(B)\)
- \(P(A \cup B) = P(B) \, – \, P(A \cap B)\)
起こりうる結果が同様に確からしいときの確率
全事象 \(\Omega\) が有限個からなる集合で、起こりうるすべての結果が同様に確からしいとする。
事象 \(A\) は \(\Omega\) の部分集合であるから、\(A\) が起こる確率は次のようになる。
$$P(A) = \frac{Aの要素の個数}{N}$$
条件付き確率
2つの事象 \(A\) と \(B\) があって \(P(B) \ne 0\) のとき、
$$P(A|B) = \frac{P(A \cap B}{P(B)}$$
を \(B\) を与えたときの \(A\) の条件付き確率と呼ぶ。
乗法定理
\(P(B) \ne 0\) とする。
条件付き確率の定義から、\(A\) と \(B\) が同時に起こる確率は、次のように掛ける。
$$P(A \cap B) = P(A|B) P(B)$$
事象の独立性
2つの事象 \(A\) と \(B\) の間に等式
$$P(A \cap B) = P(A)P(B)$$
が成り立つとき、\(A\) と \(B\) は独立であるという。
ベイスの定理(ベイスの公式)
\(A_1, … , A_n\) を互いに排反で、\(P(A_k) \ne 0, \cup_{k=1}^{n} A_k = \Omega \) を満たす事象とする。
任意の事象 \(B\) に対して \(P(B) \ne 0\) のとき、\(B\) を与えたときの \(A_i\) の条件付き確率 \(P(A_i|B)\) は、
$$P(A_i | B) = \frac{P(B|A_i) P(A_i)}{\sum^{n}_{k=1}P(B|A_k)P(A_k)}$$
と表される。
\(P(A_i)\) を事前確率、\(P(A_i|B)\) を事後確率と呼ぶ。